小田急50000形ブルーリボン賞を受賞

少し古い話ですが鉄道友の会が2006年のブルーリボン賞が発表となり、今年は小田急電鉄の50000形が受賞となりましたおめでとうございます、受賞のポイントはやはり展望車、連接車、広い車内にゆったりとした座席、性能面でも最新のVVVFインバーター、連接車で初の空気バネ圧制御式の採用するなど小田急電鉄が力をいれただけはあります。


この時期になると新聞でも報道されてその記事を見る事がありますがブルーリボン賞はその年に営業を開始した車両(一部改造車もある)を鉄道友の会の会員が投票して決める…早い話がファン投票で決めるんですがただ状況によっては該当車両なしと言う事もあります。

小田急電鉄にとって50000形が受賞しなかったら大変な事になっていただろう、実は小田急ロマンスカーは30000形の登場まで必ずブルーリボン賞を受賞しており第一回の記念すべき車両は晩年あさぎり号に使用していた旧3000形(今の通勤形とは違います念のため)が受賞して以来3100形、7000形、10000形、そして沼津延長の際に作られた小田急側のあさぎり号20000形もブルーリボン賞を受賞しました。

ところが1996年に登場した30000形はなんとブルーリボン賞を逃してしまいました小田急電鉄にとっては屈辱的でしょう、投票数では第一位でしたがそれ以上に該当車無しが多くて鉄道友の会が相応しくないと判断してしまったようです、個人的な意見としてはこれまでの小田急ロマンスカーを考えるとあまりに平凡すぎる…分割併合を可能にするためとは言え展望席を採用せずにボギー車(車体に対して水平方向に回転可能な装置をもつ台車の総称)と言う事、同じボギー車の20000形のような2階建て電車でもない、これじゃぁねぇ…取れないよ。

さすがにこれはいけないと感じた小田急は50000形は展望車と連接車、オルゴール警笛を復活させて通勤形の3000形でも試験していた床下をカバーをかけて騒音の軽減を行ない更に車両デザインを岡部憲明氏と岡部憲明アーキテクチャネットワークが担当するなどかなりの力をいれた結果、営業開始日の予約が5分で完売幸先のスタートをきりそして今年念願のブルーリボン賞を受賞、小田急電鉄の関係者はさぞかしホッとしただろう。

参考資料
小田急50000形電車出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』
小田急電鉄株式会社公式HP