ローレル賞受賞車両の紹介

昨日はブルーリボン賞の受賞車両を紹介しましたが本日は鉄道友の会が決めたもう一つの賞、ローレル賞の車両を紹介します。

ローレル賞はその年に登場した車両から技術、デザイン、性能面で優れた車両を鉄道友の会の選考委員会が決めるのがローレル賞…と言えば響きはいいが実際はブルーリボン賞があまりに特急形が受賞する事が多いので通勤形車両にもチャンスをと言う事で制定したのがローレル賞である(と言っても特急形も賞に相応しい車両はローレル賞を受賞するし逆に名古屋鉄道6000系江ノ電1000形、JR四国5000形(2階建て車両)の様に特急形以外の車両もブルーリボン賞も受賞する、特に2005年はJR貨物M250系貨物電車が受賞した事もある)

さて今年ローレル賞を受賞したのは以下の車両である

いずれもフリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より

の5編成です。

特に私が紹介したいのが広島電鉄の5100形です、この車両はその前に投入した5000形の改良形です、5000形は広島駅と広電宮島口駅を結ぶ宮島線直通用に作られた車両です、この車両は超低床路面電車と言う事で日本では補聴器メーカーでお馴染みのシーメンス社とアルナ車両(当時のアルナ工機)との共同製作*1で誕生した車両で日本発の5連接車両と言うこともありドイツの空港から広島空港まで空輸*2で運ばれて更に営業開始までラッピングされ複面状態で試運転していた車両です。

フルフラット車両と言う事も有り乗りやすい電車ですが外国で作っているためにコストが高くなり維持も大変です、そこで純国産の車両を作るろうと近畿車輛三菱重工業東洋電機製造広島電鉄の4社が共同で作ったのが5100形と言うわけです、5000形との違いは…

①中間の付随台車を動力台車とは別に設計したことでロングシートが可能となった
ロングシートの採用で乗車人数が増えた
クロスシートは5000形より僅かに拡大
④国産と言う事で製造コストは低くなった又部品調達コストも低くなる。
⑤握り棒の増設

等があります、またデザインも5000形に負けず劣らずのヨーロッパの路面電車風の車両、カッコいいですねいいな広島市民…私は何度か広島には来ていますが5000形は乗った事がありますが5100形はまだ乗っていません…今度広島に行ったら乗って見たいですね

*1:書類上は共同制作

*2:空輸したのは最初の車両のみでそのほかの車両は船で運んだ