http://www.jreast.co.jp/press/2011/20120316.pdf
2010年7月の土砂崩れによる脱線事故以来運休していたJR岩泉線ですが今日のJR東日本の発表で残念ながら復旧を断念し廃線になるのが決定しました、岩泉線は岩手県に有る茂市駅と岩泉駅を結ぶ路線で所謂秘境駅が有る事でも知られています、しかし岩泉線は利用者が少なく前に紹介した特定地方交通線にも指定されかけましたがこの時は国道が未整備で転換先無しと言うことで廃線は免れ96年にも廃線の提案が有りましたがこちらはJR東日本が取り下げたので廃線が免れました。
その後はキハ52からキハ100系列に置き換え等このまま続くかに見えた時に先の脱線事故が発生をして長期運休となりました、JR東日本としては廃止一辺倒ではなくちゃんと復旧に向けた努力はしています、危険ヵ所の特定だけではなく復旧の際にこの工法で復旧させますまで記載しています、しかし復旧費が130億円掛かる上に利用者も減少しているので復旧費を返済するのも難しいのでJR東日本は復旧を断念しました。
それなら沿線自治体に補助金を出して貰えればと考えますがやはり震災の影響とJR東日本が黒字の鉄道会社も有りとても払えるとは思えないので廃線はやむを得ずですね、JR東日本は東日本大震災で被災した路線は復旧させるとは言っていますが震災以前に運休していた岩泉線はけして約束破りでは有りません。
鉄道の歴史には災害で復旧せず再開を断念した路線は数多く有ります、愛知県の田口鉄道、近鉄八王子線の一部、松本電鉄(現アルピコ交通)上高地線の新島々-島々間、鹿児島交通枕崎線、最近では高千穂鉄道高千穂線等数多く有りますがJR岩泉線もその一つになるのが残念でなりません、後は同じく災害で運休中の只見線が同じ運命を辿らなければ良いのですが…
