常磐無線アンテナの事

おはようございます、今日は昨日コメントに出ていた常磐無線アンテナについてです、常磐無線アンテナとは国鉄時代に常磐線で採用していた列車無線の事で常磐線を通る列車は全てに搭載していて常磐緩行線に直通する営団地下鉄千代田線6000系にも搭載をしていました、特徴はJRの列車無線と同じ位置と少し後ろにもう一つ無線アンテナが有るのが特徴です。


何故常磐無線アンテナが有るかと言うとそれはある悲劇によるものです、1962年5月3日常磐線三河島駅構内で、貨物線から下り本線田端操車場発水戸行貨物列車が黄色信号を見落として安全側線に衝突脱線、その直後に、三河島駅を出発上野発取手行きが衝突脱線し、上り線を塞ぎました、事故で乗客を避難中に上野行の電車がが進入し、急ブレーキを掛けたが間に合わず避難中の乗客を多数轢きながら下り電車と衝突をし脱線転落、乗員乗客160人が死亡する大事故が起きました、これが国鉄重大事故の一つ三河島事故です、原因は指令所、信号所と運転士、車掌とのやり取りが不十分だった事、2次災害を防ぐ対策をしていなかった事が挙げられました、三河島事故を受けて国鉄はATSの設置の前倒し、防護無線の設置、そして列車無線の搭載となりました、これが常磐無線アンテナとなりました、その後は随時国鉄全線に広げ常磐線以外にも列車無線が使われる様になり民営化を気に常磐線は他の路線と同じ列車無線を採用した為に前のアンテナを残して後ろのアンテナを撤去しました。


今は鉄道模型の世界でしか見れなくなりました、EF80、交直流色の415系やトミックス103系エメラルドグリーンには常磐無線アンテナが設置していたり搭載出来る様に器具が有ります、これで国鉄時代の常磐線が再現出来ます、103系は購入計画は有りますが15両編成にしたいので民営化後なので常磐無線アンテナは必要無いです…